サーフィンをしていると、切っても切れないのが ローカル問題。
これを読んでくださっているあなたも、海で揉めている人たちを見たことがあるかもしれませんね。
ローカルサーファーとビジターサーファーの共存は可能?
サーフィンのローカル問題は、他のスポーツにはない特殊な文化。
海にいるみんなが気持ちよく過ごせるよう、ローカル問題について知っておきましょう!
サーフィン ローカル問題とは何か?
そもそも、ローカルサーファーってなんぞや?というあなたへ。
特定のポイントをメインとして、サーフィンをしている人たちです。
基本的には以前からその土地に住んでいる、地元のサーファーが多いですね。
ローカルオンリーのポイント(もしくはピーク)だったり、ローカルしか停めてはいけない駐車スペースがあったり…
暗黙の了解的なルールが存在するポイントが、現在もたくさんあります。
それを知らずに海へ入ってしまうことで、揉め事になってしまうんですね。
「海はみんなのものなのに、なんでローカルを優先しなくちゃいけないの?」
「今どきローカルだなんて、うざい!めんどくさい!」
なんて声も聞いたり、、
ローカルサーファーの中には、
定期的にビーチクリーンを開催したり 近隣の一般住民とサーファーとのトラブルを仲介していたり、
そのサーフポイントを守る努力をしている人たちがいます。
ローカルをリスペクトしようという考え方があるのは、このような背景があるためです。
ただし、リスペクトできないローカルも多数いることも忘れてはいけません。
ローカルサーファーの視点
千葉南のポイントの一つ…
マリブポイントのローカルサーファーであり レジェンドサーファーである 大先輩に、ローカルサーファーとしての思いや考えを聞くことが出来ました!
マリブポイントで、毎日ビーチクリーンを欠かさない大野さん。
大野さん曰く、5年ほど前から一気にゴミが増え「何とかしなくちゃいけない!」という気持ちでビーチクリーンを続けられているそうです。
大野さんは 12歳頃からサーフィンを始め、サーフィン歴は 約50年。(※現在は引退されています。)
サーフィンを始めた当初のマリブポイントの様子を教えてくださいました。
「 マリブポイントには 昔クラブハウスがあってね。
地元の子供たちは、そのクラブハウスで 先輩サーファーからサーフィンのルールやマナーを教えてもらっていたんだ。
そこでルールやマナーを教わらないと、海に入らせてもらえなかったよ。」
海でのマナーが良いと、先輩サーファーたちがピークでも波を譲ってくれるようになったそうです。
マリブポイントって ローカル色が強いイメージですが
ビジターは 海に入っても良いんでしょうか?
でも 外からのサーファーは排除し、ここは シークレットポイントだ!いう意見があるのも事実…。
(大野さんのお話より一部抜粋)
このような意見には、波が良い日に 路上駐車が多発したことが背景にありました。
路上駐車のトラブルにより、近隣住民から 様々な意見が出るようになったそうです。
また 沖に出る時には 決まったルートがあります。
それを分からずに入水したビジターサーファーが、ライン上に入ってゲッティングアウトし 揉め事も起こりました。
ローカルサーファーからの お願いも出ています
「 ローカルサーファーとビジターサーファーの双方が、
密にコミュニケーションをとっていくことで 良い浜になると考えている。」
「昔からの良いものと 新たに生まれた良いものを、うまく組み合わせていけば 良い形になると思う。」
大野さんはこう話してくれました。
マリブポイントでは、毎月最終日曜日に 大きなビーチクリーンがあります。
ビーチクリーンに参加して、ローカルサーファーとコミュニケーションをとってみると良いかもしれないですね!
また マリブポイント目の前には、
サーフショップ マリブポイント があります。
サーフィンスクール・ボードレンタル・宿泊施設・カフェと 何でもそろっていて、
サーフショップによくある 〝入りづらさ〟 みたいな雰囲気は全くありません!
勝浦でサーフィンしたい人は、ぜひ利用してみてください
ビジターサーファーの視点
今回お話を聞かせてもらった大野さんをはじめ、
レジェンドと呼ばれるローカルサーファーの大先輩は みんなから慕われ、人間的に尊敬できる人たちでした!
しかし一方で、攻撃的で威圧的な態度をとるローカルサーファーも 一定数いるのが現実です。
このようなサーファーに遭遇した時は、自分が大人になって 距離をとりましょう。
喧嘩や揉め事からは、何も良い結果は生まれません。
悪いローカルだけでなく、ポイントを健全に守る努力をしているローカルサーファーがいる背景を理解しましょう。悪いローカルは、相手にする必要はありません。
サーファーとして心がけること
元気に挨拶をする
海でのルール・マナーを守る
リスペクトを忘れない
片手で持って帰れるビーチクリーンをする(ワンハンドビーチクリーン)
サーフィン ローカル問題の解決策
サーフィンの ローカル・ビジター問題は、昔から明確な解決法が出ていないように感じます。
そもそもローカル・ビジターという、名前のくくり分けも あまり好きではありません。
どっちが良い・悪いとかではなく、
お互いがリスペクトし合いコミュニケーションをとっていくことが大切なんじゃないかな。
ビジターサーファーは、ポイントごとに歴史が存在し それに関わってきた人たちがいることを理解する。悪いローカルは無視で、良いローカルがいることを理解する。
そしてはじめて入るポイントの場合、どんなポイントなのか 情報収集をしておこう。
帰りは出来たらワンハンドビーチクリーンを。
対するローカルサーファーは、感情的に伝えるのではなく SNSなどを使って、かしこく発信していけば良いのではないでしょうか。
〝 暗黙の了解 〟はもう時代遅れ。
( あくまでもこれは私たちの一意見です
)まとめ
今回レジェンドと呼ばれる ローカルサーファーの大先輩からお話を聞いて感じたこと。
みんなから慕われているローカルサーファーは、人間がしっかりしていて尊敬できる人たちでした。尊敬できる人だけ、尊敬しておきましょう。無条件でローカルリスペクトはしなくていいかと。
ローカル・ビジターというくくり分けではなく、要は 対個人の問題だと思うんですよね。
海にいるみんなが、他人に対して リスペクトや優しさの気持ちを持つだけで変わるんじゃないかと考えてます。
誰もが気持ちよくサーフィンできる海でありたいですね
コメント