サーフィンは、自然との一体感を味わえる素晴らしいスポーツ。
一方で、命に関わる事故が起こり得る可能性があることも 知っておかなければいけません。
海での事故には 様々な原因がありますが、今回はテトラポットに焦点を当ててお伝えしたいと思います。
テトラポットでの事故を防ぐための対策
サーフィンを安全に楽しむために、ぜひ最後まで読んでみてください。
サーフィン中にテトラポット事故が起こる原因
テトラポットは、消波ブロックという名称のとおり 波の威力を抑え、防災の役割で設置されています。
サーフィンをしていると、目にする機会も多いですよね
サーファーの皆さんは
テトラポットが積み上げられたヘッドランド付近に、カレント(離岸流)が発生していることをご存知でしょう。
海に慣れているサーファーは、このカレントを利用して 上手に沖に出ていきます。
パドル力の弱い初心者が このカレントを利用すると、簡単に沖に出られるのも事実。
しかし、見よう見真似で ヘッドランド付近に近づくと 大きな事故につながる危険性があるので注意が必要です。
また テトラポットの隙間には 複雑な水流が渦巻いているため、
近づきすぎると 吸い込まれる危険性があることも覚えておきましょう。
ヘッドランド周辺で起こる サーフィン中の事故
強いカレントで沖へ流される
テトラポットに吸い込まれる
テトラポット事故の事例
サーフィン中に テトラポット付近で事故にあったという、
女性サーファー ちゃんまいさんにお話を聞く機会が合ったので 事故の様子をお伝えします。
サーフィン歴 5年ほどの女性サーファー ちゃんまいさん。
現在は宮崎県に移住されていますが、事故当時の ホームポイントは湘南 鵠沼。
たまに千葉南にサーフィンをしに訪れていたこともあり、 お話を聞くことができました。
サーフィンを始めてから 3年くらいのある夏の日。
風が強くて 波のサイズもある…その日の海は 最悪なコンディションだったそう。
普段なら入らないコンディションだったけれど、友達とノリで行ってしまったとのことです。
「せっかく来たから、1本だけ。」
そんな軽い気持ちで入ったところ、事故は起きました。
波のサイズが大きかったため、テトラポット脇からエントリー。
カレントに乗って沖に出たところ、波がきたのでテイクオフ。
プルアウトして沖に戻ろうとしたタイミングで、裏から大きな波がきて巻かれてしまったそうです。
海面に出た時には、真後ろにテトラポットが…
危険を察知した ちゃんまいさんがとった行動
テトラポットに吸い込まれる危険が高いので、リーシュを外して サーフボードをなるべく遠くに流した
波がくるタイミングを見計らい、テトラポットによじ登った
テトラポットに登るまでに たびたび波が押し寄せて、顔・手足は傷だらけになってしまったそうです。
それでも命に別条がなかったのは、不幸中の幸い。
今はトラウマを乗り越えて、楽しいサーフィンライフを送っているそうです
ちゃんまいさんからお話を聞いた事故の様子は、こちらの動画で詳しく紹介しています
サーフィン中の事故を防ぐための対策
サーフィン中の事故を防ぐための対策として、大切なことを3つお伝えします。
海に入らない勇気を持つ
ちょっと怪しいと思ったら入らない。
波乗り夫婦が、いつも心がけていることです。
初めて入るポイントは 特に注意する
どんなカレントがあるのか・波の癖などが分からない 事故につながる可能性があります。
ローカルサーファーや地元のサーフショップに、確認してから 海に入りましょう。
パニックにならない
パニックになることで、事態が悪化する可能性が高いです。
例えば ちゃんまいさんの事例では…
リーシュを外して サーフボードを遠くに流したことで、一命を取り留めた可能性があります。
1度冷静になり、その時にとれる最善の行動をとりましょう
まとめ
サーフィンは 自然との一体感を味わえる最高のスポーツですが、同時に危険も伴います。
特にテトラポット周辺は、多くのサーファーが事故に遭いやすい場所です。
そして、最悪の場合 命に関わる可能性も…。
「自分は大丈夫!」と 過信はせず、怪しいと思ったら海に入らない。
そして 海の中ではパニックにならない。
サーフィン中の事故に気をつけて、安全に海を楽しみましょう
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